美容室は店舗デザインが命・店舗デザインの前にやっておくべきこと

美容室は、ほかのお店よりも店舗デザインの重要度が高いお店です。この記事では美容室の開店時に役立つ店舗デザインの準備について解説しています。

おしゃれで雰囲気のいいお店を作ることは、美容室にとってとても重要なことです。そういう意味では、店舗デザインは美容室の命といってもいいでしょう。この記事では、美容室の店舗デザインについて詳しく解説しています。美容室の開業をお考えの方は、ぜひ読んでみてください。

美容室における店舗デザインの重要性

美容室を選ぶ際、美容師さんの腕はとても重要な要素です。美容師さんには腕だけではなく、気持ちよく会話を進める能力も必要ですが、このような美容師さんの能力を演出してくれるのが店舗の空間です。店舗の空間は、顧客に心地よさを感じさせ、これからきれいにしてもらうワクワク感へとつなげます。いくら美容師さんの腕と話術が巧みでも、空間がダメでは店舗の魅力が半減してしまうのです。

美容室は、顧客にとって心地のよい場所であり、ワクワクする場所ですが、同時に自身と長時間にわたり向かい合うという、特殊な場所でもあります。鏡を通して美容室の空間を眺めることも多くなります。このことを考えると、美容室における店舗デザインが、とても重要であることがかんたんにわかっていただけると思います。

美容室の店舗デザインの前にやっておくべきこと

ただ漠然と「美容室を開きたい!」と考えていても、魅力的な美容室を始めることはできません。店舗デザインで最初に考慮すべきことは、顧客にとっても従業員にとっても居心地のいい場所にすることです。この考えを基に店舗デザインを進めていくわけですが、実はその前段階の準備がとても重要です。

コンセプトをはっきりさせる

美容室に限らず、コンセプトをはっきりさせなければ店舗デザインも決まりません。美容室を開く以上、コンセプトが定まらなければデザインすることすらできないのです。顧客へのアピールになるオリジナリティを大切にしながら、顧客にどのように心地よく過ごしてもらうのか考えるとコンセプトは自ずと定まってくるはずです。

コンセプトが定まってきたら、オリジナリティの部分を表現する方法を考えましょう。オリジナリティは、競合店舗との差別化につながる重要な要素です。これはブランディングと言い替えることもできます。このオリジナリティをしっかり顧客に伝わるような方法を、早い段階から意識しておきましょう。

予算を組む

コンセプトとオリジナリティの伝達方法がイメージできたら、予算を組みます。注意しなければならないのは、まず、運転資金を確保すること。美容室を開いても、その後の6ヶ月程度は、ビジネスを軌道に乗せるために費やさなければなりません。この6ヶ月間の運転資金を確保したあとに、店舗デザインに費やす予算を組みます。

顧客像をはっきりさせる

どんな商売でも、典型的な顧客像を想定して、商品やサービスを販売することが重要です。美容室も、典型的な顧客像を想定して、彼らに対してサービスを提供します。

ただ、これは自分が望んでいる顧客に対するサービスとは異なります。美容室を開くエリアにはどんな人たちが住んでいて、どんな特徴を持っているのか、これらの要素を分析して、ターゲットとなる顧客像を絞り込んでいく必要があります。もちろん、美容室のオリジナリティという点では、オーナーの好みが店舗作りに反映されて然るべきです。特定の客層を狙う場合は、彼らが多く住むエリアを特定する必要があるでしょう。

顧客の視点でデザインを考える

顧客像がはっきりしたら、続いては、その顧客の視点でデザインを考えていきます。美容師に限らず、オーナーはどうしても自分の視点で物事を考えてしまいがちですが、こと、店舗デザインに関しては、顧客の視点で考える必要があります。顧客の視点で考えると、美容師の自分には見えないことが見えてきます。友人に協力してもらったり、SNSを利用したりするなどして、アンケートをとるのもいい考えです。

レイアウトを考える

今度は、美容室のレイアウトを考えます。ここでは、顧客の視点で考えることももちろん重要ですが、お金の話も絡んでくるのでオーナーの視点で考えることも重要です。美容室には、施術台とシャンプー台のほかに待合席が必要です。美容室を運営するにあたり、堰の数は売上に大きく関係します。まず、どれだけの売上が必要なのかを考え、営業日数と回転数を考慮して、必要な座席数を導き出します。座席数がわかれば、物件に必要な広さがわかります。

美容室は、顧客心理や動線も考慮してレイアウトすることが重要です。意外に顧客が気になるのは、ほかの顧客の存在です。待合室にいる顧客と目が合ってしまうようなレイアウトは、顧客にとって心地よいものではありません。

美容室のレイアウトを難しくする要素はまだあります。鏡です。美容室にはたくさんの鏡がありますが、鏡がたくさんあると、あまり見せたくない場所まで見せてしまうことがあります。

美容室では、顧客に移動してもらう場面が多くあるため、その動線を考えることも重要です。動線上でも、やはり見せたくないものが見えてしまうことがあるので、その点にも注意しなければなりません。

美容室を出店するエリアの調査

続いて、美容室を開くエリアを調査します。その際、競合店の存在やターゲット層は必ずチェックします。

競合店が存在していても、コンセプトが異なるのであれば大きな問題ではありません。ターゲット層を把握することは、エリアの調査で最も重要です。ターゲット層と、開こうとしている美容院の想定する顧客像が異なる場合は、そのエリアにはあまりニーズがないことを意味します。

ショッピングセンターがある場合は、ターゲット層の行動を把握しやすいので、ぜひチェックしておきましょう。

物件のチェック

物件は、想定する顧客が認知しやすく、利用しやすいことを基準にして選びます。ただし、美容室のコンセプトが「隠れ家的」な場合は、あまり便利でわかりやすいロケーションだと、逆に魅力がなくなってしまいます。

美容院向けの物件でチェックすべきポイントとしては、
・最寄駅からの距離
・駐車場を利用できるか
・階数
・わかりやすさ
などが挙げられます。

店舗デザインを依頼する業者

美容室の店舗デザインを依頼する先はいくつか候補があります。「店舗デザインの専門業者」「工務店」などに依頼するのが一般的です。

業者は、インターネットを利用して自力で探してもよいのですが、最近はマッチングサービスを使って探す人も多いようです。

業者を選ぶ際に重要なのは、美容室のデザイン経験の豊富さです。美容室の店舗デザインは、店舗デザインの中でも特殊な部類に入ります。美容室のデザイン経験が少ない業者では不安です。

店舗デザインの専門業者は、その名前のとおり店舗のデザインを専門に請け負っている業者のことです。美容室のデザインを主に行っている業者に依頼することになるでしょう。デザインの専門業者なので、施工業者は別に探す必要があります。高い次元のデザインを求めるのであれば、デザインの専門業者がおすすめです。

工務店は、基本的には工事を請け負う業者ですが、設計と工事の両方を請け負っている工務店も数多くあります。設計の費用も工事費に含まれるため、費用を節約することが可能ですし、設計と工事を同じ業者が担当することで、工期の短縮も可能になります。ただし、工務店のデザインが気に入った場合、実際に工事を行うのもその業者になるため、ほかの業者が出す見積りと比較できないことはデメリットだといえるでしょう。